2020.08.24
アルミ押出・ヒートシンクのトング比について
category :
アルミ押出材

アルミ押出(材質:A6063)のヒートシンクには、
製造できないものがあります。
たとえば、フィンの背が高い、フィンの間隔が狭い、
肉厚が薄いなどがあります。
一般的にトング比が8を超えると製造が難しくなります。
図参照
アルミ押出時には、金型に向けてアルミの材料
(ビレット)を後ろから高圧プレスで押しあてていきます。
押出時の圧力はプレス機によって異なりますが1,500トン
~2,000トンの、圧力が押出用金型にかかります。
(国内最大のプレス機は、9,500トン)
薄肉のヒートシンクを製作する場合には、
注射針とホースの中を流れる水をイメージして
頂けるとわかりやすいと思いますが、
当然、口径の大きいほうが流れやすくなります。
そのため、薄肉、フィン間隔が狭い物だと、
金型が圧力に耐え切れず金型が壊れてしまい、
製造が不可となります。
しかし、トング比が8を超える物でも、
押出時のスピードを変更し、通常より低速で押出する
若しくは、材料の流れやすい金型を製作するなど
工夫する事により、製作を可能と出来ます。
様々なノウハウが有りまので、
難しい形状の物でも、お気軽にご相談下さい。
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