アルミ押出材の最もポピュラーな表面処理方法アルマイト処理【陽極酸化皮膜】を紹介します。
ある案件で、お客様より「レッドアルマイト処理でお願いします。」という、表面加処理の工依頼がありました。
通常では、あまり使用されない、鮮やかなレッドで仕上げたいとの、ご要望でした。
今回の製品は、アルミ押出製品で、一般の方々が目にする外観品です。
アルミ押出材は、細かな傷も無く、出来る限り美しい製品にしたいとのご要望でした。
コストとの兼ね合い、最終的な販売価格とのつり合いがあります。
液体塗装仕上げにすれば、アルミ押出材に付いた、加工時の細かい傷なども十分消せる程の塗膜(平均塗膜約35μ)をつけることが出来ます。
因みに、粉体塗料では、平均塗膜約60μの厚い塗膜が成形されます。
アルマイト処理は、比較的安価で処理層に漬けるなどの方法で、均一な処理が可能です。
アルマイト処理は通常7ミクロン~9ミクロンの塗膜となりますので、塗装処理に比べると、アルミ押出材の機械加工後の傷取処理を十分行わないと、傷が気になるケースも多々あります。
アルミ押出材でのアルマイト処理は、通常処理した後、絶縁(電気を通さない)状態ですが、お客様のご要望によっては、「電気が通るようにしたい」などの場合には、色は特定色になるものの、電導性のアルマイト処理などもあります。
ちなみにアルマイト処理は、1929年に理科学研究所の植木氏が発明し、1931年に同研究所の宮田氏が特許を取った日本で生まれた処理方法です。
弊社では、出来る限り多くのご要望に応えられるようにしておりますので、お気軽にご相談下さい。
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