導入事例

2022.06.17
アルミ合金とは?種類・特徴・用途について
category :  アルミ基礎知識
アルミ合金-アイキャッチ

みなさんこんにちは。(株)富士商会、アルミ営業部です。今回は弊社も扱っている、アルミ合金について紹介していきます。

●アルミ合金とは
アルミは他の金属(銅、マンガン、マグネシウム、シリコンなど)と混ぜて使う場合がほとんどです。なぜなら純度100%のアルミだと、耐久性に欠けるからです。純アルミに、何種類かの金属を混ぜて作ったものを、「アルミ合金」といいます。

●合金の種類
アルミ合金は、合金型番の千の位によって、何を混ぜている合金なのかが分かります。たとえば「A5052P」であれば、アルミにマグネシウムを混ぜた「5000系」の合金ということです。

●1000系 – 純アルミ

特徴 ・アルミ純度は99.00%以上
・加工性、耐食性、溶接性、電気導電性、熱伝導性に優れる
・強度が低い
主な用途 家電用品、日用品、電気器具、送配電材料、放熱材

ちなみに1000系に限り、合金型番の下2桁は、アルミ純度の小数点以下を表します。たとえば型番が1100・1150・1170の場合、それぞれ純度は99.00%・99.50%・99.70%です。

●2000系 – Al,Cu,Mg系合金

特徴 ・鋼材に匹敵する強度をもつものもある(例:2017、2024)*
・切削性に優れる
・銅を比較的多く含むため、耐食性に劣る
・溶融溶接性に劣る
主な用途 航空機、ねじ、光学部品、油圧部品、ピストン、航空宇宙機器

                                   *いわゆるジュラルミン、超ジュラルミン

●3000系 – Al,Mn系合金

特徴 ・純アルミの加工性、耐食性を維持しつつ、強度を増したもの
・3003が代表的
主な用途 カラーアルミ、アルミ缶ボディ、屋根板、ドアパネル材


●4000系 – Al,Si系合金

特徴 ・熱膨張率を抑えられる
・耐摩耗性が改善されている
主な用途 鍛造ピストン材料、溶接ワイヤー、ブレージング用ろう


●5000系 – Al,Mg系合金

特徴 ・合金の種類が多い
・Mgの少ないものは装飾、器物用材に使われる
・Mgの多いものは構造材に使われる
・耐海水性が良好
主な用途 建築用内外装、船舶、一般板金、缶エンド、自動車用ホイール


●6000系 – Al,Mg,Si系合金

特徴 ・強度、耐食性が良好
・溶接性が低い
・代表的な押出合金として6063がある
主な用途 車両、圧力容器、ガードレール、欄干、自動車部品


●7000系 – Al,Zn,Mg系合金

特徴 ・Al-Zn-Mg-Cu系合金と、Al-Zn-Mg系合金とに区別できる
・Al-Zn-Mg-Cuは、アルミ合金の中で最も高い強度をもつ
・Al-Zn-Mgは、溶接構造のために用いられる
・熱処理が不十分だと経年損傷が生じる場合がある
主な用途 航空機、フィン、スキーストック、高速回転体


●8000系 – その他
Feを含有した箔用合金があり、包装や電気通信に使われています。最近ではアルミにLiを添加して、低密度・高剛性をもつAl-Li系、Al-Li-Cu系、Al-Li-Cu-Mg系などが実用化を目指しています。

 

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